ステレオアンプ...page.4/9
1.フロント・リアパネルの穴あけ加工と各パーツ取り付け
次の工程でトーンコントロールボリューム部の空中配線を行なうため、予めフロントパネルを加工してボリュームを取り付けておきます。ついでにリアパネルも加工してしまいます。
フロントパネルには、トーンコントロールボリューム2個、音量調整ボリューム、電源スイッチ、パイロットランプ(発光ダイオード)、セレクタースイッチを取り付けます。
このフロントパネルの加工で、アンプのレイアウトが確定しますので時間をかけて慎重に進めましょう。
操作性と飽きないデザインとしましょう。
また、後でパネルに文字入れすること、トーンコントロール周りの配線をすることを考慮して下さい。
部品表にあるタカチ:UC17-5-12DDと同じケースをご用意された方はフロントパネルもリアパネルも形状は同じです。
フロントパネルに、トグルスイッチ2個、ボリューム3個、パイロットランプを配置して印を付けます。この時、ボリュームに取り付けるツマミの大きさにも気を付けて下さい。尚、各ボリュームは取り付けた際に端子が上部に向くようにしておいて下さい。
印を付けた個所を再度確認して穴をあけます。
パネルには傷防止のシートが貼ってありますが、加工し終わるまでは剥がさないでおきます。
傷が入るとみっともないです。中の配線などは汚くてもケース加工が綺麗であれば全てが綺麗に見えてきます。
ボール盤、リーマ、ヤスリなどを駆使して加工しましょう。
今回使ったケース:UC17-5-12DDのパネルは厚いのでハンドドリルでは疲れましょう。
ボリュームやスイッチには供回り防止のための小さなポッチがありますから現品を確認して小穴をあける個所にも印を付けます。
加工し終えたらパネルの保護シートを剥がしてパーツを取り付けます。
後でトーンコントロールボリューム周りを配線するとボリュームの取り外しは出来ないのでしっかりと取り付けます。
あまり力を入れて締めるとネジが馬鹿になるのでほどほどに。
音量調整ボリュームに10KΩ(A)、 トーンコントロールボリュームに100KΩ(B) を取り付けます。 |
リアパネルの加工もフロントパネルの加工と同じようなものですから同時にリアパネルも加工しましょう。
リアパネルにDCジャック、ヒューズボックス、陸軍端子4個、RCAピンジャック4個を配置して穴をあける個所に印をして、確認した後に加工を開始します。
DCジャック、ヒューズボックス、陸軍端子などは供回り防止のために穴の形状に工夫が必要な場合がありますから現品を確認して下さい。RCAピンジャックは互いの中心が20mm離れていれば充分です。
尚、ヒューズボックスはナットがモールドの物があります。モールドのナットは絶対に力をいれて締めないようにします。
力を入れて締めると欠けてしまいます。
工具を上手に使って効率良く、丁寧に加工しましょう。穴の寸法は現物をノギスなどで測っておきましょう。
パーツを取り付ける時にナットを締め付けますが、ラジオペンチやニッパを使ってはいけません。デリケートなパネルを傷付ける恐れがあるからです。必ずレンチや小型のモンキーをつかいましょう。
怪我をしないよう充分注意して下さい。
再度、音量調整に10KΩ(A)、トーンコントロール用に100KΩ(B)で間違っていないか確認して下さい。