FMラジオ...page.4/4
3.回路基板周りの結線
以下の絵解きの通り配線すれば完成です。
上図でタイトバリコンとボリュームに番号が付いていますが、以下の写真を参考に配線して下さい。
タイトバリコンの写真では@の端子が2つありますが、どちらか一方に配線して下さい。
【重要】回路基板とタイトバリコンの配線は極力短く接続して下さい。
配線の様子
基板周りの配線
タマゴラグの接続(シャーシアース)
スピーカを止めるネジに共締めしました。
完成の様子
電池ボックスを両面テープで固定し、ツマミを取付けて完成です。
底板がないシャーシを使ったので電池の交換は簡単です。
チューニングの仕方
単3電池を2本セットして電源を入れます。テスターをお持ちの方は回路電流を測定すると10mA前後流れます。
ボリュームを右に廻すと「サーッ」「ザーッ」と聞こえれば成功です。
ターミナルにアンテナとして1メートル程度のリード線をつないで垂直に張ります。
FM放送以外のタイトバリコンの位置ではかなりノイズが強く、バズ音(「ブーン」という音)が激しいので失敗したかと思うかも知れませんが根気よくチューニングして下さい。
強いノイズの中でタイトバリコンをゆっくり廻し、放送局付近にツマミがくると声や音楽がうるさく聞こえ、更に少し廻すと急に静かになりノイズが聞こえなくなる位置があります。耳を澄まして細かく細かくチューニングして下さい。
FM放送の音量は、ノイズの音量より小さいので聞き過ごしがないように注意して下さい。
チューニングはかなりシビアでマニアックです...!
上手にチューニングされるとキレイな音で音楽が楽しめて音量も満足できる筈です。
音が歪んでいる場合はもっと細かくチューニングします。
アンテナの位置も動かしてみて下さい。
細かくチューニングできるよう、タイトバリコンに取付けるツマミの径は大きい方が有利です...!
バズ音が激しくてFM放送が全く受かる様子がない場合は下図の様なフィルタ回路(青い部分)を追加して下さい。スッキリしたチューニングができるようになります。最初から回路基板に追加しておけばよかったな...と後悔しています。
アンテナターミナルとシャーシの間に挿入するだけですから追加は簡単ですね。
最後に...
作り易さと電池の寿命を考慮してモノラル構造としていますが、当回路にMPX回路を追加することでステレオ放送が楽しめるようになります。
申し訳ございませんが、MPX回路・製作については貴方の課題として下さい。
尚、MPX回路を追加する場合はパイロット信号を拾い易くさせるためディエンファシスのコンデンサ:0.01μFを取り除いて下さい。