FMステレオトランスミッタ...page.6/6
6.調整
電池を逆に接続して通電すると、瞬時に回路が昇天してしまいます!!!
電池をセット(交換)する時は必ず電源スイッチをOFFにしておきましょう。
周波数調整ボリュームは中間にしておき、希望の周波数をFCZコイル:7S144のコアで調整します。
コアの調整にはできるだけコアドライバーを使うことを奨めます。
このときFMラジオは、直近よりも3〜5メートルほど離しておくと同調点が明確です。
上の写真は太洋電機産業:コアドライバー:CD-15です。セラミック製で使いやすいです。
周波数の微調整は周波数調整ボリュームで行なえます。周波数調整ボリュームは約2〜3MHz前後の周波数変更が可能です。
ステレオ信号を入力し、歪まない程度に入力レベル調整します。
リミッター回路を搭載していないため通常のFM放送よりも若干低い程度がいいでしょう。
FMラジオ側でダイヤルを微調整して綺麗に再生されることを確認しましょう。
オートスキャンのチューナーやカーステレオでも同調されます。
アンテナに触れたり、アンテナの長さによっても周波数の変動は殆どなく、音質、チャンネルセパレーション共にきっと満足していただけると思うよ。
尚、回路電流は20mA〜30mAとなります。
過大な入力は歪みの原因となります。 適度にボリュームを下げて送信して、音量調整はラジオ側で行なうといいでしょう。 |
7.動作確認
アンテナリード線は垂直に立てて送信します。
家の中だけでいい場合は20cm程度のアンテナで充分実用になります。
以下は私が確認した報告になります。
尚、ラジオの感度によって違うことをご理解下さい。
60cmのアンテナの場合は街中で約50メートルが実用範囲でした。
辻堂海岸にてテストしたところ約100メートルが実用範囲でした。
アンテナを150cmにすると250メートル以上となります。
もっと長いアンテナにすると飛距離は延びますが避けるべきでしょう。
尚、高所から送信すると見通しが良くなり飛距離は延びます。
使用中に周波数が大きく変動した場合は電池が消耗した証拠ですから電池交換として下さい。
006Pの9V電池で稼動させましたが、稼動時間を延ばす場合は単4電池(または単3電池)を6本で使うか、更に長時間の使用は6V〜12V程度のスイッチングタイプのACアダプターとするといいでしょう。
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辻堂海岸(後方に写るのは江ノ島)にて 60cmのアンテナで送信中 電波飛距離は約100メートル 音楽ソースは自作MP3プレーヤー |
辻堂海岸(後方に写るのは江ノ島)にて 150cmのアンテナで送信中 電波飛距離は250メートル超 音楽ソースは自作MP3プレーヤー |
長いアンテナでの稼動は避けて下さい!!! |
最後に...
電池による稼動を奨めますが、ACアダプターで稼動する場合はスイッチングタイプのACアダプターとして下さい。
音楽ソースによってノイズが乗る場合は、オーディオケーブル(ACアダプターの場合はDC側のコードにも)にクランプコア(俗に「パッチンコア」と呼ばれる)を噛ませるなど試みて下さい。