NaPiOnでインテリジェントLED...page.3/3
製作の手順
の順序で説明します。
- チャージポンプIC:MCP1252-33X50のDIP化
- 制御基板の製作
- NaPiOn、FluxLED、電池ホルダーの配線
- 使い方と感度調整
1.チャージポンプIC:MCP1252-33X50のDIP化
ここで使う部品は上の通りです。
あると便利なものとして、ルーペ・フラックス・綿棒・アルコールが挙げられます。
何とかしてこの作業を済まして下さい。
参考として私の行なったやり方を記述してみます。
- 8ピンSSOP変換基板が小さくて作業中に動いて集中できないので両面テープで厚紙等に貼り付ける。
- MCP1252-33X50を取り付けるパターンの部分をショートしないようにハンダで薄っすら濡らす(少しだけハンダで盛り上がる)。
- 光沢がないカサカサ状態のハンダになってしまったらフラックスを塗布して再トライ。
- アルコールで湿らした綿棒で全面を完全に拭く(ハンダによるヤニを拭き取って綺麗にする)。
- ルーペでハンダの濡れ具合とパターンがショートしていないかじっくり確認。
- フラックスを塗布する。
- MCP1252-33X50を乗せる。
- 位置が確定したらズレないようにそ〜っと真上からピンセットなどで強めに押えつけながら・・・
- MCP1252-33X50のリード線を2ピンづつで構わないので綺麗にしたコテ先を押し当てながらパターンに塗布したハンダだけで固定する。
コテ先が汚いとコテ先に付着しているハンダでピン間をショートする原因になることがあります。- 全てのピンを固定させるまではズレないように真上からピンセットなどで少し強めに押えつけておくこと。
押さえ込んでいないとMCP1252-33X50が小さすぎてハンダコテに吸い寄せられたりします!- 汚いハンダになったらフラックスを塗布して再度綺麗にしたコテ先を押し当てる。
- アルコールで湿らした綿棒でMCP1252-33X50も含めて全面を完全に拭く(ハンダによるヤニを拭き取って綺麗にする)。
- MCP1252-33X50のリード線とパターンが接続されているか?ピン間でショートしていないか?ルーペを使ってじっくり確認する。
- ハンダした箇所にフラックスを塗布する(MCP1252-33X50の上面に塗ると型番が判読しにくくなるから注意)。
- 厚紙から剥がす。
- オス-オス連結ソケットの切り欠き部とMCP1252-33X50の1ピンの位置、太い/細いを確認してハンダで固定して終了。
この作業が非常に困難ですが慎重に行なって下さい。
パーツにお金が掛かっていることを忘れないで下さい。
私がアドバイスできるのはこれだけです。
2.制御基板の製作
チャージポンプIC:MCP1252-33X50のDIP化は済んだ?
続いて制御基板を製作します。
ポイントは以下の通りです。
- 全ての絵解き図はパーツ実装面から描画しています。
- 極性や向きのあるパーツの挿し違いに注意する。
- パーツ実装で裸線によるジャンパーが2箇所あります。ここは抵抗やコンデンサの切り落としたリード線を利用します。
- 最後にJ1〜J1間、J2〜J2間、J3〜J3間をビニルコードでジャンパー配線します。
【パーツの配置の様子】
【ハンダ面の配線の様子】・・・図中の記号は以後の配線箇所の説明に使います。
【いろいろな角度から撮った写真】
16ピンICソケットの内側には47KΩの抵抗を配置します。
ビニルコードによるジャンパー配線は3本です。
ハンダ面の様子...
ここで向きに注意してICを差し込んでいいでしょう。
モニターするLEDは電解コンデンサの高さに合わせてみました。
DIP化したMCP1252-33X50は電解コンデンサの高さを少し超えるかも...
多くのパーツを盛ったなぁという気分になるかも知れません...
3.NaPiOn、FluxLED、電池ホルダーの配線
以下の配線図を参考に完成させます。
【私が行なった組み立て】
NaPiOnと3個のFluxLEDは別の基板で作りました。
FluxLEDは後で色を替えて楽しめるようにソケットを介しました。
キューブ状のナットを用いて...
制御基板と直角になるように組み付け。
もう一枚のユニバーサル基板:ICB-288Gを5mmのスペーサを介して...
この面に両面テープを使って電池ホルダーを固定した。
電池ホルダーのリード線は穴を広げて通した。
配線しました。
配線しました。
電池をセット。
吊り下げて使うようにアースラグを利用してみました。
4.使い方と感度調整
周囲が暗い状態で製作物に近づくとLEDが点灯し、検出範囲外になると一定時間後にLEDが消灯します。
どの位の暗さからLEDを点灯させるようにするか半固定抵抗で調整できます。半固定抵抗は中央付近にするだけで実用になります。
時計方向に回すと明るい環境でもLEDが点灯するようになります。
階段の途中、廊下の途中、玄関付近、便所付近・・・の高所に設置すると便利です。
電池寿命はLEDの点灯頻度によりますので、暗い夜中によく行動される人はLEDが頻繁に点灯するので早い時期に電池交換になりましょう。
また、足元が充分明るいにも関わらずLEDを点灯させるように調整すると、点灯回数は多くなるはずですから早い時期に電池交換になりましょう。
既に記述した通り、モニターLEDの点滅が弱々しくなってきたら電池交換の時期と判断して下さい。
余談ですが新品の乾電池1本で稼動するか試してみて下さい。
モニターLEDは弱々しく点滅しますが、3個のメインLEDは結構明るく点灯します!(電池交換時期までメインのLEDは明るい!)
しかしながら主要デバイスの動作電源電圧範囲を下回っており安定動作の保障はありません。
すなわち、モニターLEDの点滅が弱々しくなってきたら電池交換の時期と判断できる訳です。
動作確認は・・・
メインLEDは周囲が明るいとCDSを手で覆っても真っ暗にならなため点灯しにくいと思いますので、
夜になって部屋の照明を消し、暗い環境で点灯確認をして下さい。
メインLED点灯後のタイマー動作はNaPiOnが人体検出しなくなるまで遠ざかって観察して下さい。
私は上の写真のように階段の途中の天井近くに設置してみました。基板は露出してマニアックに。
同じように基板を露出した場合は電池交換時にホコリを吹き飛ばして下さい。
ホコリが特に多い場所、台所など油が多い場所で使う場合はケースに入れて完成させてね。