ポータブルMP3プレーヤー・サポートページ
1.電圧監視プログラムについて
2.音量アップとBeep音の改善(2009/11/18)
1.電圧監視プログラムについて
ホームページで紹介している回路は3.3VのレギュレーターICにチャージポンプIC:MCP1252-33X50I/MSを使うことを前提に電圧監視を行なうようにしました。
このためチャージポンプIC:MCP1252-33X50I/MSが正常に3.3Vを出力できる最低入力電圧は2.1Vなので、2.2Vで電圧低下警告、2.1Vで強制シャットダウンさせています。
しかし、自作派の中にはMCP1252-33X50I/MS以外のレギュレーターICを使うこともあるでしょう。
そこで電圧低下警告を0.51V、強制シャットダウンを0.5Vとしたプログラムを掲げます。
貴方は抵抗分圧回路を付加するだけで、チャージポンプIC:MCP1252-33X50I/MSよりも低い入力電圧で3.3Vを出力できるレギュレーターICや、その他バッテリー動作の設計を行ないやすくなります。
下表より希望のHEXファイルをダウンロードしてマイクロコントローラー:PIC18F252-I/SPに書き込んで下さい。
尚、CCS-Cコンパイラをお持ちの方は拡張子:hexをcにするとCファイルがダウンロードできるようにしているよ。
動作 | ポーズ機能 | MPEG-LSI | 電圧監視:2.2V/2.1V | 電圧監視:0.51V/0.5V | お勧め |
Ver.2 | なし | VS1001K | v2_nopose_1001_2_1.hex | v2_nopose_1001_0_5.hex | |
VS1011B | v2_nopose_1011_2_1.hex | v2_nopose_1011_0_5.hex | |||
あり | VS1001K | v2_pose_1001_2_1.hex | v2_pose_1001_0_5.hex | ||
VS1011B | v2_pose_1011_2_1.hex | v2_pose_1011_0_5.hex | |||
Ver.3 | なし | VS1001K | v3_nopose_1001_2_1.hex | v3_nopose_1001_0_5.hex | |
VS1011B | v3_nopose_1011_2_1.hex | v3_nopose_1011_0_5.hex | |||
あり | VS1001K | v3_pose_1001_2_1.hex | v3_pose_1001_0_5.hex | * | |
VS1011B | v3_pose_1011_2_1.hex | v3_pose_1011_0_5.hex | * |
マイクロコントローラー:PIC18F252-I/SPのコンフィグビットは共通で下表の通りです。
コンフィグ1 | コンフィグ2 | コンフィグ3 | コンフィグ4 | コンフィグ5 | コンフィグ6 | コンフィグ7 |
0600h | 0e0eh | 0000h | 0080h | c00fh | e00fh | 400fh |
Ver.2は、サブディレクトリ未対応で、ルートに存在するMP3ファイルだけが再生対象となります。
Ver.3は、サブディレクトリに対応し、FF/RFキーの長押しでディレクトリの移動が可能となります。
ポーズ機能は電源キーと兼用され、ポーズ機能「あり」は、電源キーの押下で一時停止/再生再開ができるタイプです。電源を切るには電源キーの長押しで行います。
詳細はMP3プレーヤーのpage.12/12を参照して下さい。
尚、このプログラムはホームページで掲げているMP3プレーヤー全て共通です。
【設計例】
・3.3V生成のレギュレーターICにMAX1724を用るとき・・・
MAX1724はコイルを用いた昇圧ICで最低入力電圧は0.91Vですから、電池残量が0.91Vでシャットダウンするように抵抗:R1,R2を決めます。
0.5Vでシャットダウンするプログラムを用いて、R1=8.2KΩ、R2=10KΩにするといいでしょう。
・3.3Vの3端子レギュレーターICに48033を用いるとき・・・
電池駆動でスピーカーICにTA7638Pなどを使ってスピーカーでMP3音楽を楽しむときは3端子レギュレーターICに48033を用いると便利です。
3端子レギュレーターICに48033が正常に3.3Vを出力できる入力電圧は3.8Vなので、電池残量が3.8Vでシャットダウンするように抵抗:R1,R2を決めます。
0.5Vでシャットダウンするプログラムを用いたときは、R1=22KΩ、R2=3.3KΩにするといいでしょう。
2.1Vでシャットダウンするプログラムを用いたときは、R1=1.8KΩ、R2=2.2KΩにするといいでしょう。
いずれにしましても、上図回路図においてバッテリーフルの時にPIC18F252の2pinの電位が3.3Vを超えないようにプログラム(2.1V又は0.5V)の選択と抵抗(R1、R2)を決定しなければいけません。
2.音量アップとBeep音の改善
従来のソースで音量を最大にしても物足らないと感じる方は以下のプログラム(VS1011、Ver3、ポーズ機能あり、電圧監視2.1V)をご利用下さい。
更に音楽に集中できるようにBeep音の音量を下げました。
尚、VS1001、Ver2、ポーズ機能なし、電圧監視0.5Vのプログラムについて作成していません。