コンデンサ結合された2石増幅器がリング状となっている回路で、2個のトランジスタが安定することがなく、勝手にON/OFFを繰り返します。自走マルチバイブレーターともいいます。
発光ダイオードを交互に点滅させたりする回路で多く紹介される回路です。
動作の定数を自分で設計できるようになると様々な回路に応用でき、発振周波数は広範囲で動作可能です。
上図において、
Tr1がOFFでTr2がONの時間をT1、 Tr1がONでTr2がOFFの時間をT2、としたとき、T1、T2はおおよそ次式で求めることができます。
T1=0.69・C1・R1
T2=0.69・C2・R2
周波数fは、f=1/T=1/(T1+T2)
C1=C2=C、R1=R2=Rとするならば、
T=1.38CR
f=1/T=1/1.38RC
回路中のコレクタ負荷Rcは出力抵抗、負荷電流で判断します。