イヤホン式ICラジオ...page.7/8


4.内部配線と組付け

配線は下図の通りです。
下図を参考にビニル線による配線をすませ、加工が済んだケースに組み込んで完成となります。

バリコンの配線で端子9Aにハンダ付けする部分では、ハンダ付けのためにハンダが溶けてバーアンテナのリード線が外れてしまう場合がありますが、自分で工夫してしっかりハンダ付けして下さい。

ビニル線はケースに組み込んだときを考えて最適な長さにしましょう。




ビニル線による配線のコツ

ビニル線は被覆を剥いたら「ハンダメッキ処理」を施すと綺麗に仕上がり、信頼性も上がります。
下表はハンダメッキ処理の工程を表したものです。(工程という程でもないが)


1 芯線を切らないように被覆を剥く
2 軽くよじる
3 ハンダメッキを施す
イラストが結構リアルでしょう?

ハンダメッキを施したビニル線は見た目には先端にしかハンダが染み込んでいませんが、実際には被覆の内部まで少し染み込んでおり、先端付近は硬くなっていることが判ります。即ち、ハンダメッキ処理したビニル線は捻れや振動に対して耐久性を持たせることができます。
更に、予めハンダが乗っているので工作物への接続も容易になり、作業効率を上げることができます。
面倒でもビニル線は被覆を剥いたらハンダメッキ処理する癖を付けておきましょう。
尚、ハンダメッキする際に被覆が溶けて、被覆がかなり剥けた状態になってしまうことがあります。
これはどうでもよいビニル線を使ってしまったためで、できれば耐熱ビニル線を使うようにするといいでしょう。
電子工作に馴れてくると、使いやすいビニル線を選ぶようになってきます。
私がよく使うビニル線(これしか使わない)は「デジタルアラームクロック」で紹介していますので参考にして下さい。






セラミックコンデンサ:0.1μFを忘れずに取り付ける。




電池ボックスは両面テープで固定する。




ビスは軽く締める程度にしておきましょう。
固く締めるとラグ板が割れたり、バリコンの破損の原因になります。




バリコンにダイヤルツマミを取り付ける。


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