パワーアンプ付き電子ボリューム...page.8/10
5.プログラムを書き込む
マイクロコントローラー:PIC16F886-I/SPにプログラムを書き込んでおいて下さい。
d_audio.hexをプログラマーで読み込むとプログラムエリアとEEPROMエリアにデータが入りますので全て書き込んで下さい。
コンフィグビットは、2FE4、3FFF、になります。
プログラム後のデバイスは下図のようなI/Oになります。
6.基板間の配線
下図の絵解き図を参考に一気に組み上げて下さい。
チェックをしやすいように配線部分はグレーに描画しました。
LCDモジュールのR/W端子はVssに接続しますが、ここはLCDモジュールの端子で施工するといいでしょう。
実はこの作業が一番大変だったりします。内部を美しく仕上げることができるか決まる作業です! 「もうすぐ完成だぁ」などと焦らないで丁寧な配線にして下さい。 尚、高インピーダンスを扱うものでないことと、電源としてスイッチングタイプのACアダプターを使うためノイズの影響は少ないので、配線材料にシールド線を用いなくても実用になります。 |
DCジャックとスピーカー端子の様子。
コントロール出力端子に100KΩを忘れずに取り付ける。
リレー付近の配線。サージ吸収用のダイオードの向きを間違えるとTr3破損の原因になる。
また、ダイオードの取り付けを忘れてもTr3破損の原因になります。
電源スイッチとLCDモジュールの配線の様子。解りにくいが単線でR/W端子をGNDに接続しています。
ステレオミニジャックとロータリーエンコーダーの配線の様子。
ロータリーエンコーダーの根元に熱収縮チューブを施しました。
正直いいますと稼働中の3端子レギュレーターは手で触れる程度の温度上昇ですが、精神衛生的によろしくないです!!
なのでヒートシンクを取り付けました。これで安心です。
3端子レギュレーターを取り付けた後なのでヒートシンクは横にして取り付けることしかできなかった。
TO-220用クリップオン(ワンタッチ)のヒートシンクでも充分だよ!
シャーシアースを施す前に写した内部写真です。
IC実装時は向きに注意して下さい。特に4回路入りオペアンプIC4の向きに注意です。 また、基板が薄いので実装時は基板の裏を押さえながら慎重に行なって下さい。 |
7.シャーシアース
今回使用したアルミケース:タカチ:UC16-5-22GXは各パネルがハメコミで組み立てるタイプでとてもカッコイイのですが、電気的に不安定です。
なぜならば、現物を見ると判りますが下シャーシ・上シャーシは表面全面に塗装されているからです。
このままではシャーシがフロートされた状態で外来ノイズを受けやすくなります。
前記「6.基板間の配線」で、“ノイズの影響は少ないので・・・”と記述しましたが、シャーシアースを施すことが前提になります。
ここで作業するシャーシアースを怠りますと、音楽を楽しむ際のノイズばかりでなく、シャーシ電位の変動によりLCDモジュールが誤動作します。
具体的に書きますとリアルタイムに表示するレベルメータールーチンの際にシャーシに触れたりするとLCDモジュールが「パッ」と消えたりします。
今回のセットで、アースポイントはシビアに考える必要はありません。GNDレベルを各パネルに電気的に接合して下さい。
メタルのDCジャックならば「-(GND)」極はリアパネルと導通があるでしょう。また、プリント基板に挿して固定するツメが付いたロータリーエンコーダーならばツメの部分はフロントパネルと導通があると思います。これらにリード線をハンダして下シャーシに取り付けたアースラグに接続し、リアパネル・下シャーシ・フロントパネルを電気的に接続しておきます。 尚、アースラグを取り付けるスタッドを固定するビスにスプリングワッシャーを介して下シャーシの塗装が剥がれるようにしておくと完璧です。 |
DCジャックの様子。
接触を確実にするために塗装を少し剥がしました。
アースラグの様子。
ロータリーエンコーダーのツメにハンダした。
これらアースの取り方は使用するアルミケースの機構により異なります。 各パネルがGND電位になればいいのです。 |