パワーアンプ付き電子ボリューム...page.7/10
4.コントロール基板の製作
ユニバーサル基板にICB-293GVを用います。絵解き図は全てパーツ実装面からの描画です。
ICソケットの向きにも注目して下さい。
(1)絵解き図A、Bを参考にパーツ取り付けと裏面の配線
【絵解き図A】・・・パーツ実装の様子@
IC3:LM1972Mを実装するICソケットの内側には3本のスズメッキ線等によるジャンパー配線があります。
このジャンパー配線はICソケットを取り付ける前に済ませておきます。
有極性電解コンデンサは白くなっている側がマイナス極です。
ダイオードの方向は絵解き図Bを参照して下さい。
また、IC4:LME49740(4回路入りオペアンプ)を実装するICソケットの方向に注目して下さい。
【絵解き図B】・・・パーツ実装の様子A
パーツ定数は回路図で確認して下さい。
2.2μFと10μFの取り違いに気を付けましょう。
【絵解き図C】・・・裏面で行なう配線の様子
一箇所のハンダ付けが終わったら面倒でもルーペで確認しましょう。
そうすることで後で不具合箇所を探す手間が省けます。
私の行なった作業の様子
最初にICソケット内の3箇所のジャンパー配線を施しておきます。
また、一部の電解コンデンサは右図のようにリード線を加工しておく必要があります。
私は全てのICソケットを簡単にハンダして軽く固定しました。
そして、各ブロック毎に組み立ててみました。
部品点数の多いIC1:音声信号整流回路廻りを最初に済ませました。
次に、IC4:バッファ回路、6dB増幅回路の配線を行ないました。
続いて、IC2:マイクロコントローラー廻り。
IC3:電子ボリューム廻り。
最後に、小型リレー:セレクター回路。
ここまでの作業が終えた写真です。
(2)ジャンパー配線を施す
【絵解き図D】・・・以後説明するジャンパー配線や配線を取り出す箇所@
【絵解き図E】・・・以後説明するジャンパー配線や配線を取り出す箇所A
上図において、
A-VCC(アナログ系+5ライン)と
D-VCC(デジタル系+5ライン)及び、
AL-GND(ローインピーダンスアナロググランド)、
AH-GND(ハイインピーダンスアナロググランド)、
D-GND(デジタル系グランド)
はそれぞれ+5V、0V(GND)で同電位ですが、ノイズマージンを考慮して図に示す色分けした箇所を参考に配線して下さい。
ここを守りませんと異常発振、ノイズ発生、突然のリセットなど異常動作の原因となる場合があります。
上図に示す記号等は、以後に記述するLCDモジュールやスイッチ類、電源回路との接続箇所としても利用します。
接続箇所<----- ----->接続箇所 チェック 接続箇所<----- ----->接続箇所 チェック 1 IC4-5pin AL-GND 16 IC3-2pin IC4-12pin 2 IC4-11pin GP 17 Tr1-ゲート IC2-22pin 3 GP IC3-18pin 18 Tr2-ゲート IC2-23pin 4 IC3-18pin IC3-7pin 19 IC2-15pin IC3-11pin 5 IC3-7pin IC1-4pin 20 IC2-16pin IC3-10pin 6 LC1 LC2 21 IC2-17pin IC3-9pin 7 LC2 Ain-L 22 Tr1-ソース D-GND 8 Ain-L Rei-L 23 Tr2-ソース D-GND 9 RC1 RC2 24 RYv1 A-VCC 10 RC2 Ain-R 25 RYv2 A-VCC 11 Ain-R Rei-R 12 Reo-L ADi-L 13 Reo-R ADi-R 14 VR-i D-VCC 15 IC3-17pin IC4-3pin
私の行なった作業の様子
IC4-5pin〜AL-GND間のジャンパーは写真のように裸線でブリッジしてみました。
私は回路基板内のジャンパー配線は基本的に部品実装面から行なうようにしていますが、小信号リレーの一部分は裏面で行ないました。
多くのパーツを搭載するよ。だから1つ1つのハンダ作業は確実・丁寧にね!