「EジスPen」を使ってみる...page.2/3


ラジオの回路図

ミツミの3端子ラジオIC:LMF501Tと、新日本無線のオーディオアンプIC:NJM2073Dを組み合わせた簡単なラジオ回路です。
LMF501Tの電源は赤色LEDのVf(約1.8V)を利用します。
C5:0.1μFはボリュームの直近に取り付けます。

念のため、ブレッドボードで動作確認しておきます。
これは、動作確認が取れていない回路をいきなりEジスPenで回路を描画して後で回路変更を要した場合に修正するのは非常に困難だからです。



この動作確認については、製作記事など真似て作る場合は決して必要なものではありません。
それは、回路の動作確認が取れているからです。



当ラジオ回路のパーツリスト

品目 規格 個数 備考
オーディオIC NJM2073D 1 メーカー:新日本無線
3端子ラジオIC LMF501T 1 メーカー:ミツミ
バーアンテナ PA-63R 1
バリコン 260pF 1 ストレートラジオ用、ツマミも購入
発光ダイオード 赤色 1 赤なら何でも可(赤以外は不可)
セラミックコンデンサ 0.022μF/50V 1 223と表示
0.1μF/50V 1 104と表示
マイラコンデンサ 0.01μF/50V 1 103と表示
0.1μF/50V 2 104と表示
0.22μF/50V 1 224と表示
電解コンデンサ 4.7μF/25V 2
470μF/10V 1
1/4W炭素皮膜抵抗 10Ω 1 茶黒黒金
470Ω 1 黄紫茶金
2.2KΩ 1 赤赤赤金
100KΩ 1 茶黒黄金
スイッチ付ボリューム 10KΩ 1 ツマミも購入
電池ボックス 単三電池2本用 1
スルーホール基板 ICB-88GH相当 1
スピーカ 1
ケース 1 プラスチック
配線材料、ネジ類 少々








基板の製作過程

手順1. パーツの配置を決める。
手順2. 配線する部分を決めてEジスPenで描画する。
手順3. 描画した部分を乾燥させる。
手順4. 導通テストの実施。
手順5. パーツの取り付け。


手順1.パーツの配置を決める
回路図を基に、パーツのレイアウトを決めます
ポイントは仕上げのケースに入れることと、次の手順2.での配線を効率よく行なえるように良く考えて決めます。







手順2.配線部分の確定とEジスPenの描画
パーツの配置を決めたら配線する箇所を決めて、EジスPenで描画します。
描画することは即ち配線することですから間違いがないか充分確認します。



実際に描画する前に紙に書き出しておくことを強く奨めます。
配線に無理が生じるようであれば、パーツの配置を見直しましょう。



配線に間違いがないようであればEジスPenで描画していきます。

 

描画することは、配線することと同じですから間違えないようにします。



手順3.乾燥させる
描画する箇所に足りない部分がないか確認後、直ちに乾燥させましょう。
私は安全とコストからドライヤーによる乾燥としました。
ドライヤー(温風)を20分程度当てて乾燥させました。

 

乾燥すると描画した部分の色が変わります。
このことは、違う基板で練習して確認しておくことを強く奨めます。



手順4.導通テストの実施
導通テストは必ず実施しましょう。
これは失敗を未然に防ぐためです。
導通テストにはテスターを使用します。レンジは「ピー」と鳴る導通テストレンジよりも、低抵抗レンジとして実際に抵抗値を見るようにしましょう。
0Ω付近であればいいでしょう。
導通を計る箇所はEジスPenで描画したところの末端同士です。全ての配線箇所の末端同士を確認しましょう。

 

上の写真はラジオ回路とは違う基板を写しております。

導通に異常があれば、パーツ取り付け時にリード線による実配線とさせます。



手順5.パーツの取り付け
パーツを基板に挿入する時は、パーツのリード線で描画した部分を引っ掛けないようにしましょう。
基本的に背の低いパーツから取り付けていきます。

 

 

 

半田付けは裏面で行ないます。半田付けする面は上の写真のように非常に簡単な見栄えです。

スルーホール基板では半田を付け過ぎると、反対側に半田が流れてしまって見栄えが綺麗でなくなります。
穴に半田が染み込んだ程度でいいのです。



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