小型FMワイヤレスマイク...page.3/4
製作手順
以下の手順で作業を進めてみることにします。
1.ユニバーサル基板のカット
2.FCZコイルの爪を曲げ加工
3.回路基板の製作
4.周辺パーツの配線
5.ケースへ組込み
6.調整・動作確認
1.ユニバーサル基板のカット
ユニバーサル基板:ICB-288Gは、半分にカットします。
下のイラストを参考にして下さい。
ICB-288Gの厚みは1.2mmと薄いのでカットすべき箇所をカッターナイフで両面とも切り込み(片面で5,6回程度)を入れて、手で容易に折ることができます。
最初の切れ込みは浅くキズを付ける程度に軽く、徐々に力を入れて切れ込みを深くします。
最初から力を入れて切れ込みを入れようとするとカッターがずれて基板に関係ないキズを付けたり、怪我の元になるので気を付けましょう。
汗ばんだ手で銅面をベタベタ触るとハンダの乗りが悪くなるので、乾いた手で作業することを奨めます。
怪我をしないように慎重に作業しましょう。時間制限はないですから。 特に基板と定規を押さえる手には軍手を2重にしておくと安全でしょう。 また、カッターの刃は必要以上に出してはいけません。 |
ICB-288Gの厚さは1.2mmと薄いので切れ込みは浅くてもキレイに手で折れる。
うまく考えてカットすると1枚で3台分取れるので友達と分けることができる。
切り口は汚くても構わない。
カットしたらプラスチックケース:SW-55に入れてみる。
2.FCZコイルの爪を曲げ加工
購入したばかりのFCZコイルは爪が当ってユニバーサル基板に差し込めないでしょう? 確認してみて下さい。
そこでFCZコイルの爪を若干内側に位置させてユニバーサル基板に差し込めるように加工しておきます。
作業中は爪以外のピン(5本)を絶対に曲げないよう充分注意して下さい。
尚、FCZコイルを万力やペンチなどの工具で固定させて作業することは絶対に避けて下さい。内部が破損するからです。
怪我をしないように素手で作業することを奨めます。
上のイラストは判り易くするよう色を変更しています。
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ユニバーサル基板に差し込んでみて、ハンダ面側に、爪も含めて 7本のリード線が挿入できていることを確認して下さい。 |
3.回路基板の製作
極性のあるパーツの取り付けに充分注意して下さい。
極性のあるパーツは、トランジスタ、FET、バリキャップダイオード、FCZコイル、ECMです。
抵抗(極性は無い)は殆ど立てて取り付けますが、できるだけ絵解き図と同じ向きに立て取り付けることを奨めます。
尚、FCZコイルのリード線は曲げたり短く切断しないことを奨めます。内部で断線する恐れがあるからです。
パーツ挿入の様子 パーツ取り付け面より見た絵解き図です。
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ハンダ配線の様子 パーツ取り付け面より見た絵解き図です。 |
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ここまで作業が進むとパーツのリード線の切れ端が出てくるでしょう。 その切れ端を利用してECM(コンデンサマイク)にリード線として ハンダします。そして回路基板にECMをハンダします。 ECMの極性も注意です。間違えると音が入ってきません。 |
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ECM配線の様子 パーツ取り付け面より見た絵解き図です。 |
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いろいろな角度から見た回路基板
マイクロインダクタ:10μHはメーカーによって少し大きなものもあり、
基板に挿入するときに無理が生じる恐れもあります。
この場合は部品の根元にストレスが掛からないようにうまく曲げて挿入しましょう。
基板が小さいのでハンダしにくいです。
ハンダする時は基板をうまく固定しておくことが成功のコツです。
コンデンサマイクは極性を充分確認しておきます。
コンデンサ:47pFは少し浮いてしまいます。
しかし、その他のコンデンサは浮かせないようにします。
コンデンサ:10pF、15pFは浮いていないです。