MP3プレーヤー...page.4/12


1.ケースの加工とパーツの取り付け

ケース(タカチ:SY-150)に穴あけ加工する箇所は下表の通りです。

フロントパネル プッシュスイッチ5個と、ブラケット付きLEDの計6個の穴。SDカードを挿入するスリット状の穴。
リアパネル DCジャックと、スピーカーターミナル4個の計5個の穴。
底板 ユニバーサル基板2枚の穴8個と、SDカードソケットの取り付け穴2個の計10個の穴。
※SDカードソケット:CK-29の基板は厚いので2個のビスでも強度は充分です。

フロントパネル(リアパネル)の左右には底板と天板を連結する柱が接近しているので、この位置にはパーツを配置しないようにしましょう。




最初にリアパネルを穴あけ加工した方がいいでしょう。
リアパネルには内部での奥行きがあるパーツがあるからです。
後ろから見て右側にDCジャックを配置した方がいいでしょう。
スピーカーターミナルは黒(スピーカーのマイナス側)と赤(スピーカーのプラス側)を組みとして、左右のチャネルが一目で判るようにレイアウトした方が使い勝手がいいでしょう。
ターミナルは共廻り防止のため、形状に工夫が施してありますからよく見て加工して下さい。単に丸穴を開けて固定しただけでは使っている間にガタが生じてきます。

リアパネルの穴あけが済んだらパーツ(DCジャック、スピーカーターミナル)を固定して下さい。



 




次に底板に穴あけ加工しましょう。
ユニバーサル基板を底板に置いて、穴あけする箇所をマジック等でチェックしてドリルで穴あけします。
正面から見て、左側にICB-293G(MP3コントロール基板)、右側奥にICB-288G(スピーカーアンプ基板)、右側手前にSDカードソケットを配置して下さい。
この時、リアパネルをセットしてリアパネルに取り付けたパーツに当たらないことを確認しておきましょう。
SDカードソケット:CK-29は4個のビス穴がありますが、奥側(ハンダ端子側)の2個の穴だけで固定することとします。
SDカードソケット:CK-29の基板は厚めなので容易に欠けることはない筈です。
そして、SDカードソケット:CK-29の手前は、フロントパネルにスレスレとなるように配置して下さい。
フロントパネルにスレスレに配置しないと、SDカードが取り出しずらくなるからです。

 


加工が済んだらサポーターを取り付けて、穴の位置が正しいか確認するために、ユニバーサル基板とSDカードソケットを止めてみます。
よければサポーターは固定します。
固定するビスは6〜8mm程度のもので、締め付け面積が広いトラスネジがいいでしょう。底板で見えない箇所ですが、なべねじはみっともないです。

 


下の写真ではSDカードソケットがフロントパネルにスレスレに取り付けられているのが判ると思います。

 



最後にフロントパネルを穴あけ加工します。
先ず、底板の加工によりSDカードソケットの位置が確定しているので、SDカードを挿入するスリット状の穴を開けましょう。
底板にはSDカードソケットを取り付けておき、現物合わせで開けるべき位置をマークしてから加工します。SDカードを挿入するスリット状の穴を開けます。

私は小さな穴1個から、細い丸ヤスリと、平ヤスリで仕上げました。



 



 


次に、プッシュスイッチ5個と、ブラケット付きLEDの穴を開けます。これらは作る貴方の使い勝手に合わせてレイアウトして下さい。
私は横1列に15mm間隔に配置しました。
プッシュスイッチ5個は以下の意味を持ちます。

電源スイッチ(一時停止) POWER/POSE
曲の送り FF
曲の戻し REW
音量アップ VOL+
音量ダウン VOL-


 

 


フロントパネルの加工が済んだら、プッシュスイッチ5個、ブラケット付きLEDを固定します。
この時、プッシュスイッチの端子は次の工程で配線しやすいように向きを決めておいた方がいいでしょう。
上の写真ではプッシュスイッチの端子は縦方向に統一しているのが判るでしょう。



フロントパネルのSDカードを出し入れするスリット状の穴の高さが大きい場合、
下図の左の様に斜めにSDカードが挿入されると、SDカードがケース内部
に入り込んでしまい、分解しないと取れなくなる恐れがあります。
スリットを大きく開け過ぎた時は、右図の様に入り口付近にスポンジ等を貼り付
けると改善されるでしょう。







フロントパネルに取り付けたプッシュスイッチとブラケット付きLEDの一部配線を施します。
プッシュスイッチの一方と、ブラケット付LEDの一方(カソード端子)は全てGND(0Vライン)で共通していますから、下図を参考に、すずメッキ線を用いて共通となる部分を配線しておきましょう。

ブラケット付きLEDの極性は間違えないで下さい。極性が不明な場合は、前項の「部品の概要」で確認しておいて下さい。極性を間違えて光らないと動作確認で戸惑います。

写真のようにプッシュスイッチの端子は少し開いておくとハンダしやすくなります。






下部の絵解き図に示す記号は後に説明する配線の時に使います。











ここまでの作業で作品の完成の様子が判りますが、中身はこれからです。






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