MP3プレーヤー...page.5/12
2.SDカードソケット部の製作
ここで記述するSDカードソケットの製作とは、SDカードソケット:CK-29にコンデンサ1個(積層セラミック:0.1μF)と、ジャンパー線1箇所、ビニルコードを配線しておくことです。
SDカードソケット:CK-29には端子のシルク印刷に1〜14まで端子があります。この内、実際にSDカードに接触するのは1〜9の端子になります。
その他の10〜14の端子はSDカードのライトプロテクトレバーの位置の検出と、SDカードの有無の検出の端子です。
尚、SDカードに接触するCK-29の1〜9の端子の番号は、SDカードの端子番号:1〜9と一致しています。
MMC(マルチメディアカード)では1〜7ピンがありますが、SDカードでは2ピン追加され、1〜9ピンあります。9ピンの順番が一部おかしいのはMMCカードと互換性を持たせたためです。ただし、SDカードとMMCでは物理的にカードの厚みが違います。
SDカードソケット:CK-29の番号(1〜9)が順番に並んでいないのは上記の理由です。
尚、SDカードの1〜9ピンの用途は下表の通りです(SPIモードで使用時)。
ピン番号 用途 1 CS カードセレクト 2 DI 信号入力 3 Vss1 接地 4 Vdd 電源供給 5 SCLK クロック 6 Vss2 接地 7 DO 信号出力 8 IRQ 割り込み 9 NC 未使用
ここでは、CK-29の1〜14ピンのうち、1〜7ピンだけを使います。
結線の様子を下図に示します。
ビニルコードは後で短く切断しますが、予め10cm程の長さを接続しておきましょう。
端子3-6間のジャンパー(接続)は、積層セラミックコンデサ:0.1μFの余ったリード線を利用して、
裏面で配線した方がいいでしょう。
このとき、ジャンパーは他の端子に触れないようにして下さい。
尚、各端子は2個のランドがあり、導通しています。
私は0.1μFのリード線をそのまま反対側にぐるっと繋げるべき箇所へ接続しました。
ハンダ付けはしっかりと。