2石トランジスタラジオ...page.4/6
2.回路基板の製作
ここのページでバーアンテナコイル:SL55GT又はBA-200をスズメッキ線で固定すると紹介していますが、
page.1/6で掲げたように感度が落ちてしまいますのでバーアンテナコイルはスズメッキ線は使用せず、接着剤またはホットボンドで固定して下さい。
ユニバーサル基板:AT-1Sは4mmピッチなので作りやすいと思います。
バーアンテナコイルと小型トランスは比較的大きなパーツなので作業しやすいように最後に取付けます。
これら取付け方法や配線は写真の中で記述しますね。
絵解き図と写真を確認しながら回路基板を完成させて下さい。
その他の作り方をする場合はバーアンテナコイル:L1とチョークコイル:L2は極力離すようにレイアウトして下さい。
パーツ実装の様子(パーツ実装面から描画)
Tr1:2SC1815-GR L1:SL55GT又はBA-200 R3:10KΩ(茶黒橙金) C1:0.01μF(103と表示) C5:0.047μF(473と表示) Tr2:2SC1815-GR L2:4mH(402又は4mHと表示) R4:1KΩ(茶黒赤金) C2:0.47μF(474と表示) C6:2.2μF D:1N4148 R1:1MΩ(茶黒緑金) R5:330KΩ(橙橙黄金) C3:0.47μF(474と表示) C7:220μF T:小型トランスST-32 R2:1MΩ(茶黒緑金) R6:100Ω(茶黒茶金) C4:100pF(101と表示) C8:220μF
(注1)電解コンデンサは一部白いほうがマイナス極です。
(注2)ダイオード:Dの向きを間違えないこと。
(注3)絵解き図のバーアンテナコイル:T1はSL55GTで描画しており、BA200の場合はフェライトバーが短くなります。
パーツ実装面からみた裏面で行なう配線の様子
ハンダ面の配線はパーツのリード線のみで行なえると思います。
どの方向にリード線を曲げればいいか考えてハンダ配線して下さい。
以後の説明で使う回路基板上の記号
見間違えると思ってI,J,Lは使ってないよ。
参考として左右を反転してハンダ面を描画した様子
ハンダ面を見ると簡単に思えるでしょ?そう思って頂ければ嬉しいです。
作業の様子
C1、C2、R2の取付けから始めるといいかも知れません。
次にハンダする方向にリード線を曲げて最適な長さでリード線をカットするわけです。
ダイオード:1N4148の向きを間違えないこと!
とりあえずバーアンテナコイルと小型トランスを取付けるまで作業を進めます。
小型トランスは1次側と2次側の向きに注意して基板の直径2mmの穴に挿入し、爪は裏側で今回は内側に曲げハンダで固定します。
バーアンテナコイルはスズメッキ線を利用してフェライトバーを軽く締め付けてスズメッキ線はハンダして固定します。
あまり強く締め付けると基板が曲がってしまう原因になるので注意しましょう。最終的にボンドで固定するので軽くで構いません。
バーアンテナコイルはスズメッキ線を使用しないで接着剤またはホットボンドで固定します。
赤く囲った部分で小型トランスのハンダを見ると直径2mmに広げた穴もキレイにハンダで埋まって見えるでしょう?
それは前項の作業で2mmに穴を広げた時に周りのランド(ハンダする銅箔部分)を少し残していたからです。
スズメッキ線だけではバーアンテナコイルはグラグラしますのでゴム系のボンドを付けて1日ほど放置して固めます。
バーアンテナコイルはスズメッキ線を使用しないで接着剤またはホットボンドで固定します。
バーアンテナコイルと小型トランスの基板側配線
以下、6本をハンダします。
作業後は、バーアンテナコイルの原色と黒リード線の2本、小型トランスの2次側リード線(白・緑)の2本が残ります。
尚、未使用になるバーアンテナコイルのタップと小型トランスの1次側のタップの赤リード線はプラプラさせるとショートの原因になるので回路と無関係な箇所に接続して固定させましょう。
部品のリード線 回路の接続箇所 チェック バーアンテナコイルの黄リード線(BA200の場合は赤リード線) F バーアンテナコイルの緑リード線 B バーアンテナコイルのタップ(未使用) 未使用なので関係ない場所 小型トランスの1次側、白リード線 G 小型トランスの1次側、緑リード線 K 小型トランスの1次側のタップの赤リード線(未使用) 未使用なので関係ない場所
基板で無関係な穴を通してからハンダしています。
バーアンテナコイルの未使用になるタップのリード線は上の写真で左下の部分で固定させました。
基板で無関係な穴を通してからハンダしています。
小型トランスの未使用になるタップの赤リード線は上の写真で右上の部分で固定させました。
各リード線はチョークコイル:L2の近くを通らないように気をつけて下さい。