高周波増幅付トランジスタ検波ラジオ...page.5/8


2.平ラグ板の組み立て

平ラグは簡単な回路を組んだり、実験回路の試作に大変便利なものです。
ここでは4Pの平ラグを使います。4Pの平ラグとは、全部で8P(8端子)あるものです。
説明を進める上で下図のように4P平ラグの端子に番号を記しておきます。
端子自体に番号を記入する必要はありませんが、電子工作に自信がない方は記入しておくと成功率は上がります。




部品の取り付け方
ラグ板で製作する場合はハンダ作業で他の部品を取り付けた後でも、再度ハンダをコテで溶かす事で部品の追加配線ができるので、ある程度パーツが混雑してきたらハンダで固定して余分なリード線を切って次の作業をし易くして行きます。
下図にパーツを取り付ける時の注意を記しておきます。





作業1...抵抗とコンデンサを取り付ける。

端子2-7間に抵抗:2.2KΩ(赤赤赤金)、同様に端子2-7間にコンデンサ:0.1μF(104)
端子4-6間に抵抗:2.2KΩ(赤赤赤金)
端子4-5間に抵抗:330KΩ(橙橙黄金)
端子3-5間ににコンデンサ:0.1μF(104)

※端子6-4間の抵抗と端子3-5間のコンデンサは交差するのでショートしないように部品のリード線を曲げます。






作業2...トランジスタとコイルを取り付ける。

端子1-2-3間にFET:2SK241(G,S,Dの順)
端子3-4間にコイル:4mH
端子5-6-7間にトランジスタ:2SC1815Y(B,C,Eの順)

※FET,トランジスタには取り付ける向きがあるので充分に確認した後にハンダします。
※コイルを取り付ける際は、ケースの高さを越えないようにする必要があります。また、コイルのリード線は部品根元で曲げると内部が断線する恐れがあるので充分注意して下さい。(内部は非常に細い線が巻いてあります)

※2SK439Eを使う場合はFETの向きが異なります。最下部の図を参照して下さい。








作業3...バーアンテナコイルを取り付ける。

バーアンテナの針金を端子8にハンダで固定する
黒のリード線を端子7に、黄色のリード線を端子1に接続する

※バーアンテナの黒、黄色のリード線は切らないで長いままハンダして結構です。
※バーアンテナとコイル:4mHを極端に接近(10ミリ以内)させると発振致しますのでご注意下さい。
絵解き通りに配置するか、図Aの様に配置すれば問題ありません。


図A...



いろいろな角度から見たラグ板の写し






FETに2SK439Eを用いた場合の絵解き図
2SK241と比較すると取り付ける向きが違うことを確認して下さい。






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